
こんにちは、あきパパ(@akipapa_fire)です。
FIRE目指して高配当株投資をしています。
今回は高配当株で人気のアステラス製薬の2024年度第3四半期決算が発表されましたのでそれを見ていきたいと思います。
まとめと感想記事になります
アステラス製薬の本記事投稿時の予想配当利回りは5.16%
かなりの高配当です。最近の株価の下落で利回りが上昇しています。
ちなみに私は現在アステラス製薬の株を夫婦で200株保有しています。
▼事業内容および前回決算の振り返りはこちら
※投資判断は自己責任でお願いします
2024年度第三四半期はフルベースでは赤字転落!無形資産減損が響く

アステラス製薬の2024年度3Qの決算は
- 売上高:14,530億円 (前期比+22.2%)
- コア営業利益:2,975億円(前期比+44.1%)
- フルベース営業利益:-225億円
となり、増収、コア営業利益では増益でしたが、フルベースでは直近で下方修正の発表があったアイザーヴェイをはじめとする無形資産の減損が響き、3Q累計では赤字転落となりました。
ちなみに1,042億円が計上されている無形資産償却費は米アイベリック・バイオの買収に祭し取得したアイザーヴェイに対する償却で、毎年償却されていくもので計画内です。
足枷みたいなものですね。
これに加え、残念ながら減損が発生し、利益を落としてしまいました。
決算後、株価は下落

決算後、株価は下落しています。
事前に下方修正の発表がでていたものの、3Qでの赤字転落に市場が反応したということですかね。
僕の含み損も残念ながら拡大😭
通期修正予想では黒字死守。1株当たり配当金は74円据え置き

修正後の通期予想は
- 売上高:19,000億円
- コア営業利益:3,400億円
- フルベース営業利益:110億円
4Qで黒字に持っていく算段のようですね。
配当は一株当たり74円で据え置き。
重点戦略製品の状況

パドセブは米国外の成長に期待
尿路上皮がん治療薬のパドセブは米国での立ち上がりはよく、マーケットシェアも55%にせまり、既に高いとのこと。
そのため、米国の成長は緩やかとなる見方のようです。
今後は米国外で成長を牽引していくだろうということです。
その他、筋層浸潤性膀胱がんへの追加適用が承認されれば今後のさらなる成長につながりそうです。
アイザーヴェイの減損について

アイザーヴェイの減損ですが、これは「欧州での販売承認申請の取り下げ」に起因します。
欧州での販売が困難となり、もともと得られる想定だったアイザーヴェイ(米国外)での収益の見直しをせざるを得ず、アイザーヴェイの資産価値を見直したということでしょう。
1,151億円という大きな減損になりますので、欧州での販売がかなり絶望的だということですかね。

アイザーヴェイ(米国外)の資産額も前回2Q時の1,580億円から542億円までに減っていますからちょっと痩せたってレベルではないですね。。。
現在は各国との協議を進めているということです。
詳しい報告を待つとします。
アイザーヴェイのラベル改訂について
アイザーヴェイの展望で注目すべきは「ラベル改訂に関する再申請」ですね。
具体的な内容については伏せられていましたがおそらくはアイザーヴェイの使用期間の制約に対する改訂かと思われます。
前回記事でも触れましたが現在米FDAから投与開始後1年間の使用が認められています。これを1年を超えて使用できるようにする改訂ではないかと推測されます。
質疑応答によれば、1年間使用し、その後投与をストップしている患者さんもいるようなので、承認がなされればそういった患者さんが投与を即座に再開する想定とのことです。
承認されればアイザーヴェイの生涯売上に大きくプラスになるかもしれませんね
アイザーヴェイは今期はまだ売上より無形資産償却費のほうが大きくなりそうなので、本格的な利益貢献は来季からでしょうか。是非頑張ってほしいです。
審査終了目標日は2月26日ですので今月下旬あたりに結果が発表されるかもしれませんね
★2/15追記 アイザーヴェイ、米国で1年超の投与可能となる
その後の発表でライベル改訂による1年超の投与が可能となりました!一安心です!
所感:減損のリスクで読めない業績
今期、無形資産の減損によって利益の大半を失ってしまいました。
質疑応答でも減損について言及があったようですが、アステラス製薬は無形資産の減損リスクが常につきまとっており、急な下方修正がでてくるイメージがありますね。
ただ、現在所有している無形資産で結構な減損が出ましたので、そこからさらに減損連発みたいなのはもうあまり「弾」がないかな、と。(願望です)
何はともあれ、今はアイザーヴェイの欧州販売、ラベル改訂の動向を注視しておきたいとおもいます。
配当は据え置きにしてくれていますが利益あってのものなのでタコ配ではなく、利益の一部として配当を出してもらえるよう頑張ってほしいですね。
▼関連記事