
こんにちは、あきパパ(@akipapa_fire)です。
FIRE目指して高配当株投資をしています。
さて、今回も保有銘柄の現状分析も兼ねて、私の保有する高配当銘柄を1つ紹介します。
今回紹介するのは総合商社の「(8053)住友商事」です。
以前、投資の神様ウォーレン・バフェットが日本の5大商社に投資して話題になりましたが、そのバフェットが保有するバフェット銘柄の一つですね。
今回はそんな住友商事を記事執筆時点で間近の2024年度3Q決算資料を見ながら
- 業績
- 配当方針
などを考察していきたいと思います。
※投資判断は自己責任でお願いします
住友商事の配当
配当利回りは3.76%
住友商事の2024年度の配当は現在一株あたり130円が予想されています。
配当利回りは記事執筆時点で3.76%。
高配当株としてはそこそこでしょうか。悪くはないですね。
最近では前述のバフェット氏が書簡で日本の5大商社について触れ、買い増しを示唆するような内容だったことから株価が上がってきています。
それに伴い、利回りはやや低下しました。
私としては買い増しも検討していたので
おじいちゃん、余計なことしてくれたな!
などと思ってしまいました笑
配当方針は累進配当

住友商事の中期経営計画2026によると、2024年度~2026年度の株主還元方針は
- 総還元性向40%以上として配当及び機動的な自己株取得を実施
- 累進配当により配当のさらなる安定性向上及び利益成長に応じた増配を目指す
とあり、株主還元にかなり積極的であることが伺えます。
ちなみに累進配当とは配当の金額を最低でも前年度と同額以上出すという意味で、住友商事は「2026年度までは減配しません」と株主に公言しているということなります。
もちろん、100%絶対ではありませんが「株主とのお約束」になりますので、累進配当宣言は銘柄選びの際の重要な材料になると私は考えています。
住友商事は最近ではコロナ禍の2020年に業績悪化で減配していますが、今後2026年度まではある程度安心してホールドしていられそうです。
自社株買いにも期待ですね
住友商事の業績
2024年度3Q累計は増益

住友商事の2024年度3Q累計の業績は前年同期比+124億円の増益となっています。
特に非資源ビジネスが+590億円と好調なようです。
上の図をみると分かりますが、住友商事は結構非資源ビジネスの割合が高いんですね。2024年度3Q累計の利益ベースでは非資源ビジネスの割合は72.5%ありますね。
非資源といえば伊藤忠商事というイメージが私にはありましたが住友商事も負けていませんね。一般的には資源価格にダイレクトに左右される資源ビジネスよりも、非資源ビジネスのほうが下落耐性があると言われていますね。どちらがいいとは一概には言えませんが。
事業ごとの業績。不動産事業と海外発電事業が好調!

各セグメントごとの業績も見ておきましょう。
大きく伸びているセグメントは
- 都市総合開発が+201億円
- エネルギートランスフォーメーションが+261億円
ですね。
追加還元を予定

2024年度の通期利益の見通しは5600億円となっています。規模感は5大商社の中では小さいほうですね。
株主還元としてはこの利益の中から40%以上にあたる2240億円以上を自社株買いや配当などで還元していく方針です。
2024年度の株主還元は
- 配当1株あたり130円 (発行済み株式約12.1億株をかけると総額およそ1573億円)
- 自社株買い500億円
を既に予定しているとのこと。
仮に5600億円の利益を計画通り出せたとして、余った167億円は最低でも株主に還元しますということですね。
3Q時点での計画なので通期業績の確度も結構高いのではなかろうか。
自社株買いか増配かは分かりませんが、仮に全額増配とすると1株あたり13.8円ほど増配できる計算になります。
そうなると、一株配145円もありえなくはないな、と皮算用していまします笑
自社株買いでも全然うれしいです!
住友商事の事業内容
住友商事の事業内容についてですが、9つの事業セグメントに分かれています。
総合商社は事業が多岐に渡っているので理解するのが大変ですね・・・。私も勉強中です。
- いろんな事業に投資をしている投資会社
- インフラや商業施設等、私達の暮らしに関わるでっかいプロジェクトをやっている
- 社員は年収めちゃ高くてサラリーマンの最高峰
- ぱりぴ
みたいなイメージ(偏見かも?)をもっています笑
事業の詳細は公式サイト様を見るのが一番かな、と思います。
なので、ここでは概略のみ記載しておきます。
資源ビジネス
三菱商事などと同様に資源の生産権益を保有しており、銅・ニッケル・アルミなどの非鉄金属や石炭、鉄鉱石などを扱っています。
個人的には非鉄金属に力を入れているイメージがあります。
直近では石炭価格の下落やマダガスカルニッケル事業の一過性損失などのネガティブ要素があるものの、アルミなどは価格が上昇しており、2024年度3Q累計は前年比増益となっていました。
非資源ビジネス
非資源ビジネスは8つの事業グループで構成されます。概略だけ記載します。
- 鉄鋼:鋼材・鋼管・輸送機材など。石油・天然ガスなどを運ぶための油井管やラインパイプ。
- 自動車:自動車およびタイヤなどの製造・販売流通。
- 輸送機・建機:船舶・航空機・宇宙機器、建機などの販売やリース。
- 都市総合開発:湾口・空港などのインフラ、商業施設から住宅など多岐にわたる。2024年度は好調。
- メディア・デジタル:システム開発子会社のSCSKなど。
- ライフスタイル:食品スーパー(例:サミット)、ドラッグストア(トモズ)など。
- 化学品・エレクトロニクス・農業:石化原料などの基礎科学品。半導体関連、医薬原料の販売など。
- エネルギートランスメーション:再生可能エネルギーの発電施設の建設など。2024年度好調。
所感:バフェットも所有する5大商社の一角。意外と高い非資源ビジネス
住友商事は意外と非資源ビジネスの比率が大きく、また直近の決算ではその非資源ビジネスが好調であることも確認できました。
商社株を持っていない人はもちろん、三菱商事や三井物産などの資源ビジネスの比率の高い銘柄を既に持っている人も、「まだ商社を買い増ししたい」となったら分散の意味も含めて新たに住友商事に投資するのもありかもしれないですね。
また、昨今は累進配当政策を打ち出す企業も増えてきています。住友商事もそこに追従しており、株主還元志向の高い企業だと言えますね。安心して握り続けられるかどかは長期投資において大変重要です。
以上から、私は住友商事の株価が下がってくれば買い増しも考えたいと思っています。
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