
こんにちは、あきパパ(@akipapa_fire)です。
FIREを目指して高配当株への長期投資を実践しています。
さて、今年2025年は去年とは打って変わって不安定な相場が続いています。
新NISAをきっかけに投資を始めた方はドギマギしている人も多いのではないでしょうか。
私は高配当株に約6年間長期投資をしてきており、その中で
- コロナショックで含み損を8ヶ月間経験
- 含み損が増えていく中、高配当株を買い増し
- 相場の回復で資産を増やす。受け取り済み配当金と含み益を合わせて現在約550万円の利益(元本比+68%)
といった経験をし、暴落を乗り越えて資産を形成してきました。
大したことねーな!と思う人もいるかもしれませんが、投資を継続すれば「誰でも狙えるレベル」かとも思います。
今回は僭越ながらそんな私が、コロナショックでの心境なども振り返りながら長期投資暴落時の心構えについて自論を述べたいと思います。
含み損になってしまって辛い。売った方がいいのかな?
暴落時に買った方がいいって聞いたけど本当なの?勇気が出ないよ。
こんな悩みや疑問を抱える方にとって参考になれば幸いです。
※投資判断は自己責任でお願いします
総悲観は買いは本当だった。暴落時に買い進めた結果
冒頭でも述べた通り、私はコロナショック時に高配当株を買い増しし、結果的に資産を伸ばすことができました。
コロナショック時に購入した具体的な銘柄と、その成績は以下です。
- ブリヂストン 取得単価:3800円→現在価格: 5971円
- 三菱商事 取得単価:814円→現在価格:2580.5円
- オリックス 取得単価:1356円→現在価格:3112円
※現在価格は2025/3/15時点
今では考えられない価格ですね・・・
結果論に見えるかもしれませんが、ほぼ全ての株価が下落するような総悲観は買いです。
コロナショック時の心理状態と行動
続きまして、コロナショック時の私の心理状態と行動を振り返りたいと思います。

PHASE1. 暴落の始り。心理的には余裕があり
2020年の2月頃。新型コロナウィルスによる世界的なパンデミックがニュースになり、都市封鎖などの経済停滞予想の影響から、連日のように株価が下がり始ます。
コロナショックの始まりです。
資産額も毎日ゴリゴリ減っていくような状況です。
これは私にとって、高配当株への長期投資を始めて初めての暴落経験となりました。
この時の心理状況は
うわ、株価やば・・・
くらいの感想にとどまり、まだ余裕がありました。
PHASE2. 含み損に突入。焦燥感が募る
株価はさらに下がり続けます。
それまでこつこつ築いてきた含み益は0となり、ついに含み損になってしまいました。
含み損になると心理状況は一変し、「焦り」が出始めました。お金を増やすために投資を始めたのに、逆に損してしまっているわけですからね。
「人は損することに特に敏感になる」と何かの書籍で読んだことがありましたが本当でしたね。
しかし、私は「高配当株を年120万円分タイミングをずらしながら買う」とマイルールを決めていたので、何とか自我を保ちながらブリヂストンを購入しました。
1〜2月は投資を控えていたこともあり、この時は奮発して1単元、38万円分購入しました。
PHASE3. 含み損が加速。絶望の境地
2020年3月に入っても株価の下落はとまらず。
購入したブリヂストンも即、含み損に転落し、全体の含み損拡大に拍車をかける事態に・・・。
この時の心理状況を表すならずばり「絶望」です。
株辛い。やめたい。
売却はしないまでも、一旦、株をお休みしようとも考えました。
しかし、SBIのアプリでチェックしている高配当株の配当利回りが高くなっているのを見て、ここであえて買い増ししてみることにしたのです。
絶望をある程度通り越して、「諦め・開き直り」のような心理状態だったと思います。
そして三菱商事を1単元だいたい24万円ほどで購入しました。このときの三菱商事の予想利回りは5.41%と今考えれば驚きの水準でした。
PHASE4. 株価が反転し始める。開きなおって追加投資
2020年3月末あたりから相場が反転し始めます。
下落時とは逆で、直近購入した銘柄も上昇し、含み損の解消を手伝ってくれました。
この時になると心理状態はある程度落ち着いてきており、しかし含み損はまだまだ残っていたので「開き直り」が継続したような状態でしたね。
高配当株を前向きな気持ちで物色するくらいには余裕も出始めます。
私はさらにオリックスを購入しました。大底からは少し回復してきていましたがまだまだ高い利回り水準でした。
PHASE5. 回復相場が続く。高配当株への追加投資は小休止
その後も回復相場は続きます。追加購入していた銘柄達は上昇相場では味方になり、含み損もだいぶ解消されてきました。
この頃の心理状態はもう完全に落ち着いており、「いつもの自分」を取り戻せていました。
株の売買のほうはというと、利回りが低くなっていく株に対し、買い進めることができませんでした。
少し前はもっと高利回りだったのに!もっと安く買いたい!
という欲がでてしまったのです笑
結果的にはこの時の株価もかなり割安な水準で十分高利回りだったので「もっと買っておけばよかったな」と思います。
この点は反省点ですね。
PHASE6. 含み損が含み益に
そして2020年11月。ついに含み損が解消され、含み益に突入します。そしてさらに三ヶ月後の2020年2月ごろにはコロナショック前の最高利益額を更新し始めます。
この時、「暴落時に買いに向かったことは正解だった」と確信しました。
あの時、狼狽売りしなくてよかった。買い進めてよかった。
コロナショックで得られたことは「安く株を買えたこと」だけではありません。
コロナショックでの経験を経て、投資マインドがしっかりしてきたのを感じました。暴落時に買い向かう鋼のメンタルを手に入れた気分です。
言うは易し。暴落時に狼狽せず買いに向かえたポイント
しかし暴落時に買い向かうのはかなり勇気が必要だと思います。最近投資を始められて、暴落未経験という方にはなおさら簡単なことではありませんよね。
そこで、「私がコロナショックで買いに向かえたのはなぜか?」のポイントを整理をしてみました。
1.高配当株に積み立て投資する投資ルールを設けていた
ポイントその1は「投資に関するマイルールを設けていた」です。
先ほども述べた通り、この時私は「高配当株を年120万円分タイミングをずらしながら買う」というマイルールを設けていました。
これを暴落時にも愚直に遂行したことでチャンスを物にすることができたとおもいます。
2.現金を多めに確保していた
ポイントその2は「現金を多めに確保していた」です。
どの程度の現金比率にしておくかは人それぞれかと思います。「多くの資金を市場に投じていた方が効率的だ」という意見もあり、私も合理的な意見だと思います。
しかし、私の場合はある程度の現金、弾を残しておいたのでした。(当時、資産の約50%が現金)
これにより暴落時も現金が多くのこっているので、その現金で株を購入すれば取得単価を下げられるということですね。
余力がなければ暴落時も指を咥えているか、撤退する選択しかとれないですからね・・・
3.株価ではなく配当を見るようにした
ポイントその3は「株価でなはなく配当を見るようにした」です。
コロナショックでは多くの企業の株が暴落していきました。しかし配当額については減配する企業も中にはありましたが、株価に比べてマイルドでした。
また、中にはコロナショックの中でも増配するような優秀な企業もありました。
結果、コロナショックの年でも前年よりも受け取る予想配当金額は大きくなり、前年より多い配当金を実際に受け取ることができました。
株価だけを見ると青ざめてしまいますが、株価よりも変動の少ない配当額を見ることで平静を保ちました。
含み損は多くの投資家が経験する最初の試練
インデックス投資の積み立てや、バイ&ホールドの高配当株投資もそうですが、長期投資をこれから始める人、始めてまだ間もない人に言いたいのは、
「投資序盤では長い含み損の期間を経験する可能性が高い」
ということです。
私もコロナショックを皮切りに約8ヶ月間の含み損期間を経験しました
この「含み損期間」への心構えがないと、
儲からないじゃん!別のいい商品ないかな〜?
と他の投資手法に浮気してしまったり、あるいは
投資なんてするんじゃなかった・・・!損切りしよう。もう投資なんて絶対しないんだから!
と投資自体をやめてしまったりする要因になりかねません。
結果的に資産運用による恩恵を受けるチャンスを棒に振ってしまいます。
※なお、ここでの話はインデックス投資や、高配当株への分散投資などを前提にしています。個別株への集中投資などのハイリスクな投資では損切りも重要かと思います。
長期投資は
- 株価は短期的にプラスにもマイナスにも動く
- 長期的には経済成長と共に右肩上がりとなる
ということを前提としており、再現性の高い投資手法です。
長期間運用し、含み益がたっぷりと乗るまでは、○○ショックのような暴落局面では一気に含み損に転落し、回復までも時間を要することも多いと思っています。
この期間で投資を継続、買い続けられるか?
が長期投資を成功させる分岐点かな、と私は思います。
ちなみに私が経験したコロナショックは、「○○ショック」と名のつくような過去の暴落の中ではかなり短い期間で暴落から回復していますが、それでも私は8ヶ月間の含み損を経験しました。
初めての大きな含み損を経験したら、「試練」だと思っていください。そして短期的な株価の値動きに振り回されずに淡々と買い続けることです。
市場が回復期に入ると、暴落時に安く買って数を増やしていた株たちが味方し、バネが力を溜めて反発するように資産額を押し上げてくれます。
含み損期間の間は出口の見えないトンネルを歩いているような気持ちになるかもしれません。ですが、トンネルを抜けることができれば美味しい果実が待っています。

長期投資で含み損を経験するのは当たり前。むしろ資産形成初期で安く株を変えてラッキー!
こんなマインドでいきましょう。
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